フィルハーモニア管弦楽団ロンドンジェームズ・エネス、チャイコフスキーを弾く
イベント情報
ロンドンの貴重なサウスバンク・センターで、ピーター・イリイチ・チャイコフスキー、クロード・ドビュッシー、セルゲイ・セルゲイヴィチ・プロコフィエフのクラシック音楽をフィーチャーした待望のコンサートが開催される。
チャイコフスキーは、レマン湖畔での休暇中に、若い学生による初演を願い、魅惑的なヴァイオリン協奏曲を作曲した。今夜、才能あふれるヴァイオリニスト、ジェイムズ・エネスがチャイコフスキーの傑作を心を込めて演奏する。ガーディアン紙は、以前フィルハーモニアと共演したエネスの演奏は完璧の域に達しており、彼独自のレベルにあると絶賛している。
音楽家と聴衆の両方から愛されている指揮者パーヴォ・ヤルヴィは、チャイコフスキーの協奏曲と、1947年に書かれたプロコフィエフの交響曲第6番を共演させる。プロコフィエフは、この交響曲は第二次世界大戦による荒廃への応答であったと説明している。この曲は、勝利の後にも残る取り返しのつかない傷を表現している。しかし、プロコフィエフの『ピーターと狼』を彷彿とさせる陽気なフィナーレは、エネルギッシュな弦楽器の旋律、口笛のような木管、大胆なティンパニをフィーチャーし、喜びをもたらす。
コンサートのオープニングにヤルヴィが選んだのは、ドビュッシーの刺激的で官能的な作品で、即興のような夢のようなフルートの旋律が聴く者を幻想と快楽の世界へと誘う。
当初、このコンサートはダニール・トリフォノフがブラームスのピアノ協奏曲第1番を演奏することで告知されていた。残念ながら、ビザ手続きの遅れにより、トリフォノフの出演は不可能となった。それにもかかわらず、主催者はジェイムズ・エーンズの出演に感謝している。トリフォノフは、2024年5月2日(木)にブラームスのピアノ協奏曲第2番でコンサートに参加する。