オープンエアコンチェルト・サマーナイト

イベント情報

ブダペスト市内にあるペスト県会館の中庭で、モーツァルトの名曲の数々を演奏し、これまでにないクラシック音楽の世界を体験してみませんか？

穏やかな夏、満天の星空、そしてモーツアルトの音楽。コンチェルト・ブダペストは長年にわたり、ペスト・カウンティ・ホールで優れたオーケストラ・ソリストを迎えて、この牧歌的な空間を作り上げてきました。今回は、ちょっと珍しい3つの独奏楽器のための協奏曲と小交響曲ト短調をお聴きいただきます。モーツァルトのホルン協奏曲ニ長調は、他の2曲と同様、友人のホルンの名手ヨーゼフ・ロイトゲブに捧げられたもので、2楽章のみから成っています。第2楽章（ロンド）の稿には、「勇気をもって」「おお、なんという不協和音」など、演奏者への不思議な指示や指摘が多く、おそらくロイトゲブ宛のものと思われる。続くファゴット協奏曲変ロ長調は、ファゴットのレパートリーの中で最も演奏頻度の高い曲と言われ、オーケストラのオーディションでも必修曲として演奏されることが多い。この曲は、モーツァルトが18歳のときに作曲し、後に「フィガロの結婚」の第2楽章の主題として使用された。フルート、ハープとオーケストラのための協奏曲ハ長調」は、モーツァルトがパリに赴いた際、依頼されて書いたものだが、その対価は支払われなかった。現在、ハープはすべての交響楽団に不可欠な存在であるが、古典派時代には珍しい存在とされていた。そのため、この作品はモーツァルトの作品の中でも、実に珍しいものである。最後に演奏される交響曲ト短調も、この天才作曲家がわずか16歳のときに書いた若々しい作品である。その第1楽章は、ミロシュ・フォルマン監督の有名な「アマデウス」の冒頭でも聴くことができる。