パリ室内管弦楽団&ヤーボル・タカーチ=ナギ:シャンゼリゼ劇場
イベント情報
スティーヴン・イッサーリスのチェロが、ハイドンの珍しいチェロ協奏曲に繊細な生命を吹き込む。このプログラムでは、長い間見向きもされなかったチェロ協奏曲第1番を含むハイドンの初期作品2曲と、ベートーヴェンの有名な交響曲第6番「牧歌」を取り上げる。1750年代後半に書かれたハイドンの交響曲第1番は、バロック時代のイタリア風序曲の構造をまだ残しているが、すでに彼のエレガントな輝きを見せている。1961年に再発見された1760年代初頭のチェロ協奏曲第1番は、ハイドンの主張の強い個性を明らかにしている。ベートーヴェンの「牧歌」交響曲(1808年)は、彼の最も光り輝く管弦楽作品のひとつとして輝き、視覚的描写よりも感情表現に重点を置いている。この交響曲を通して、ベートーヴェンはプログラム音楽の領域に踏み込み、彼の内なる感情を自然界に投影した。