パリ室内管弦楽団メンデルスゾーン&グラス
イベント情報
パリ室内管弦楽団のソリストたちが、メンデルスゾーンとフィリップ・グラスの2つの素晴らしい作品をパリのサル・コルトーで演奏する。
1845年に作曲されたメンデルスゾーンの弦楽五重奏曲第2番は、作曲家が早すぎる死を迎えるわずか2年前に完成された作品である。この傑作は、ロマン派と古典派の要素を見事に融合させ、メンデルスゾーンのバッハへの深い敬愛と、受け継がれた音楽形式を巧みに操る才能を際立たせている。この五重奏曲は、メンデルスゾーンの優雅な気質と鮮烈な想像力を示しており、彼がしばしば住んでいたおとぎ話の世界を彷彿とさせる。この作品は、モーツァルトの五重奏曲と並んで、2本のヴィオラのために作曲した音楽家の驚くべき能力の証である。
フィリップ・グラスの弦楽四重奏曲第3番は「ミシマ」としても知られ、映画の領域に踏み込んでいる。1984年、グラスは日本の作家、三島由紀夫の生涯を題材にしたポール・シュレイダー監督の映画のサウンドトラックを作曲した。三島由紀夫の幼少期を描くシーンで、グラスは弦楽四重奏を使うことにした。この弦楽四重奏曲は、三島由紀夫の物語の雰囲気と痛切な本質を見事にとらえ、観客が彼の人生と作品の複雑さを探求するための音楽的レンズを提供する。
パリ室内管弦楽団のソリストたちの才能が、メンデルスゾーンとフィリップ・グラスの驚くべき作品の深みと美しさを生き生きと表現する。
キャスト/プロダクション
エメリーヌ・コンセ:ヴァイオリン
江頭加奈:ヴァイオリン
クレール・パルルイット:ヴィオラ
ステフィ・スッパヤ:ヴィオラ
サラ・ヴェイラン:チェロ