ベルリオーズ「幻想交響曲」&チャイコフスキー「ロココの主題による変奏曲
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昨年、チャイコフスキーの挑戦的なロココ変奏曲がエラートとの最新アルバムに収録されたが、今回はチェリストのエドガー・モローがリール国立管弦楽団と共演。また、魔女の安息日という狂気の悪夢を含む幻覚的な愛の物語であるベルリオーズの幻想交響曲も聴くことができる。
説得力のあるシンフォニックな物語
リール国立管弦楽団の新芸術監督に就任したジョシュア・ワイラースタインは、エクトル・ベルリオーズの颯爽とした幻想交響曲でオーケストラを輝かせる。言葉を使わず、ベルリオーズは豊かなオーケストレーションで、強迫観念と片思いを喚起する物語を書き上げた。
ovsky's Rococo Variations with Edgar Moreau
音楽雑誌『ストラッド』は、「エドガー・モローの表現力豊かな音域」と「絶妙なニュアンス感覚」を絶賛し、グラモフォンによれば、「彼の音色は絶妙で、フレージングも楽しい。この若きフランス人チェリストは、2011年にモスクワで開催された権威あるチャイコフスキー・コンクールで「ロココ変奏曲」の名演で優勝し、わずか10年足らず前に彗星のごとくクラシック音楽界に現れた。昨年、このチャイコフスキーの傑作は彼の最新アルバム『Rococo』に収録され、今、モローはリール国立管弦楽団と天にも昇るような変奏曲を演奏している。